速度連動自動ボリュームコントロールアプリケーション(仮名)
※現在イケてる名前を暗中模索中
開発中スクリーンショット

ようやくちゃんとしたアプリケーションを公開できそうです。
このシリーズは開発奮闘記で、事実を面白おかしく日記にするので、楽しんで頂ければと思います。
■開発までのプロローグ
私は、バイクの自損事故の後は、のんびりまったりのツーリングライダーになったのですが、私のようなバイク乗りの間での不満が、「ツーリング中に音楽を聞けない」という物です。
いくらモーターサイクルのエンジン音が官能的で魅力的と言っても、ツーリング中にずっと聞いているのは苦痛です。
特に私のように、へっちゃらで一日6時間以上、数百キロ走ってしまう異常系ライダーは同意してくれるはずです。
いにしえの、2ちゃんねるバイク板でも、定期的にどうやったら合法的にバイクで音楽を聴けるかの議論スレが立ち上がった物です。
一部のクルーザー系のバイクは別にして、スピーカーで外に音を垂れ流して走ることは基本的にあり得ませんから。
そのため、耳に引っかけるタイプのヘッドフォンを、フルフェイスのヘルメットに取り付けられるように加工する猛者や、高音質が期待できるインカム製品の出現を待つ者など、様々でした。
ちなみに、カナル型のイヤホンを両耳に入れて音楽を聴くのは違法です。
周囲の音が認識されなくなりますから。自転車でも同様です。
そのせいで、スピード違反で覆面パトカーから停車命令を聞き逃しておまわりさんに注意されるという、間抜けをやらかしたライダーも居たそうです。
青切符罰金いちまんにせんえん。
さて、誰のことなんでしょう?
■バイクでツーリングしている時は難聴の高齢者と同じだよね?
ある日、とあるTwitter(X)でこんな感じのポストが投稿されてました。
「私の母が難聴になってテレビの音量を爆音にして困っていましたが、ネックスピーカーを使ってもらったら気に入ってもらえました。」
…ほぅ。ネックスピーカーですか。
で、以下の製品を購入
ウェアラブルネックスピーカー
https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/400-SP085
使ってみたら確かに周囲に騒音ハラスメント無しに音楽などを楽しめることを実感しました。
キャンプ場などで爆音上げている迷惑キャンパーはみんなこれを付ければ良いのに。ついでにマイク機能も使って、小声で会話するようにしてくれ。
そして、とあるソロキャンプからの帰り道。(バイクキャンプ) 眠くなったのもあって、気分転換に音楽を聞きたくなりました。
「ネックスピーカー使えば良いんじゃね?」
結果は大正解です。
眠気覚ましとリラックス効果でキャンプ疲れの帰り道も快適なツーリングに。
しかし、走行状態の騒音に合わせた音量にすると信号停止などで周囲に聞いている音楽がバレバレになります。
停車
-> 運転しているおじさんの首元から音が漏れる
-> 『しかのこのこのここしたんたん♪しかのこのこのここしたんたん♪…』
-> これは恥ずかしい。
そういえばホンダのゴールドウィングに車速に合わせてボリュームが変わる機能が有ったはずだな…
■君たちは、ウェーバー・フェヒナーの法則を知っているか?
ウェーバー・フェヒナーの法則とは
人間の感覚の強さは、受ける刺激の強さの対数に比例するという精神物理学の法則です。
簡単に言えば、「弱い刺激には敏感に反応するが、強い刺激には鈍感になる」という現象を数式で表したものです。例えば、100gの重りから10g足した変化と、200gの重りから10g足した変化では、後者の方が気づきにくいという経験は、この法則に基づいています。
バイクに乗っていると、周囲の雑音量は基本的にスピードに合わせて増えます。
30kmではタンデムで会話ができる程度の雑音ですが、高速道路では無理です。
風切り音の影響もありますが、高速巡航でエンジン回転を上げるとエンジンも増しますので、体感で対数的に(音楽鑑賞を目的にした場合に)雑音が増える感覚です。
風切りの雑音量は基本的にスピードの二乗に比例し、エンジン音も回転数に合わせて大きくなります。
一般的なボリュームコントロールは、ウェーバー・フェヒナーの法則に基づいて設計されています。
音量を1段階上げると、人間の耳には「少し大きくなった」と感じる程度の変化になるよう、対数的に調整されてます。
普通に静かな部屋で音楽鑑賞するならこれで十分ですが、バイクに乗っている時は前述の状況を考えれば、これでは増加量が足りないのでは?と、
ミクさんのボカロ曲を聴きながら帰り道で考えました。
考え事しながらのライディングはやめましょうね。
そんなこんなで、自宅に戻る頃には、基本的な設計が頭に出来上がってました。
続きます。開発絶賛継続中!!!